銀行からお金を借りるのは怖くない
いきなりですが、皆さんは銀行にお金を借りに行ったこと、ありますか?
ちょっと敷居が高そうだな・・・そう思われている方も多いと思いますが、普通に生活しているのであれば、そんなにビビることはありません。
銀行はお金を預けるところ(=預金)ですが、お金を貸してくれるところ(=融資)でもあります。
そして今の時代、銀行をはじめとした金融機関はお金を貸したくて貸したくて仕方がない状況なんです。
銀行はお金を貸すのが仕事(メイン業務)
小さい時、お年玉をもらって自由に使えていましたか?私は親に半分を没収され、もう半分は銀行に預けされられていました。そうすると、1年後に少しお金が増えていたんです。
仮に、金利5%で10万円を1年間銀行に預金しておくと・・・・・
銀行は私が預けた10万円を、1年後に5千円プラスして10万5千円にして返してくれたんです。何て太っ腹、銀行様。おまけに、預金した際にティッシュやら鉛筆やらまでくれました。
じゃあ、銀行はなんでそんなことしてくれるんでしょう?なぜ、預けたお金を増やして返してくれるのでしょう?
答えは、
預けた10万円を、8%の金利を付けて他の誰かに貸して差額を稼ぐ
ということをしているからなんです。
こんな感じです。
要は10万円を5%の金利を付けて集めて、その10万円を8%(=8千円)の利子付きで貸しているんですね。差額の3%(=3千円)が、銀行の儲け(=利ザヤ)になります。
ですから、銀行をはじめとした金融機関は儲けを得るためにもお金を貸したいんです。お金を貸せないと、儲けが出ないんです。(投資などの運用もしていますが、本来的な業務は図のイメージになります)
余談ですが、昔は通帳を作る時も本人確認などせず、犬の名前でも通帳を作れた時代があったようです。(今の60代から上の世代)
銀行員の本音
私は以前、保証会社に勤務をしていました。私が在籍した保証会社は、銀行や信用金庫が貸し出す住宅ローンの保証人になるという業務をしていた関係上、現場の銀行員とダイレクトに話をする機会が多くありました。(保証会社については後日詳しくお伝えします)
そこで出てくる話は、大体いつも一緒です。
「あと〇千万円たりないんだよね、目標まで」
目標と言えばソフトに聞こえますが、「ノルマ」です。銀行員のノルマは、それはそれはキツイものがあります。預金については何とかなっても、お金を貸すという融資についてはハードルが高くなるんですね。何故なら、誰でもいいから貸すという訳ではないからです。
「貸りたら返す」この当たり前のことが出来ない方が結構いるんです、残念ながら。様々な事情があるんですが、返せないことを開き直ってしまう方もいます。ですから、お金を貸す際には必ず「審査」というハードルを課さなくてはなりません。
お金を借りたい人が、全てこの「審査」を通るわけではありません。ですから、銀行員は手駒(=お金を借りたい人)を多く持っていたいんですね。それだけ、確率が上がるのですから。
ミサワホームや積水ハウスといった大手のハウスメーカーや地場のハウスメーカーの担当者が、金融機関によく相談に来ていました。ハウスメーカーはサービスの一環として融資相談も代行しているので、自分が担当するお客様の融資が通るか否かの相談をするんですね。この際の力関係は、完全にハウスメーカーの方が上です。金を借りる方より、金を貸す方の立場が弱いんですね。それくらい、銀行員はお金を貸すことに躍起になっているんです。何故なら、お金を貸すことが自分たちの利益に繋がるからなんです。
怖がらずにまずは相談を
どうです?お金を借りるという行動に対し、多少なりともハードルが低くなったのではないでしょうか?
もちろん、お金を借りるということは返すという義務も付随しますので、安易に考えてはいけませんが、それほどビビることでもないということは分かっていただけたと思います。
- 住宅の購入
- 車の購入
- 教育資金
などの前向きな借入であれば、金融機関は喜んで相談に乗ってくれます。融資を検討されている方は先ず第一歩、踏み出してみてはいかがでしょうか?
それではっ。
25年の会社員生活を送り、独立した筆者が送る、会社員の道しるべ。
自身も会社員として様々な悩みを経験してきたからこその、説得力ある?指南書です。
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