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「生きる」ことから逃げ出したい衝動

NHKスペシャルにおいて

昨晩、NHKスペシャルで「若者たちに死を選ばせない」という番組を放送していました。番組では2020年の自死数に関し、

  • 10代、20代の自死数は3,298人
  • 前年から2割増
  • 原因不詳が3割

とのことでした。

前年から2割増というのはコロナ禍の影響によるものが大きく、目に見えづらい部分でもひずみが相当出てきていることが分かります。

最近では、警察署が取りまとめている「自殺統計原票」という自死に関する報告書を基に、専門家による大規模な分析を開始。過去12年間における、304,373人もの自死者の亡くなった時間や場所、原因を記した記録を辿り、傾向値から対策を打てないか検討しているとのことでした。

分析によると、下記の特徴が見られたそうです。

  • 全ての年代(10代~90代)で、自死をする時間帯が早朝(5時~6時の時間帯)に多い
  • 若い世代(10代~20代)は夕方の時間帯(15時~18時の時間帯)も多い
  • 世代毎に自死要因が異なり、10代は「成績・進路」が多く、中3および高2・3年生の男子が7割を占める

自己肯定感の低下が自死要因になることが多いそうで、それが下がらないように廻りも注意することが重要であるとのことでした。

他人ごとではない

番組では中学2年生の時に自死を選んだ母親と、中学1年生の時に自死を選んだ父親がインタビューに応えていました。

中学1年生の子は前日に父親とキャンプをしていたそうです。当日の朝、「学校に行きたくない」と言ったそうですが、父親は説得して送り出し、そのまま帰ってこなかったと応えていました。

今になって思えば、「服装も気にせず、靴も汚れたまま登校したので・・・」とのことで、何故その時に気付いてあげられなかったのか、と後悔されていました。また、「会社なんか、遅刻しても良かったのに、何で・・・」と話していましたが、私も他人ごとではないと身に詰まらされる思いでテレビを見ていました。

私にも同世代の娘がいます。自身も経験がありますが、その年代は多感な時期のため、友人や家族、将来について漠然とした悩みや不安が生まれては消え、消えては生まれを繰り返していました。

そういう経験を通じて「心」が成長していくのだと思いますが、その不安に押し潰されてしまうこともあるんですよね、きっと。それは性格的なものに起因するのか分かりませんが、衝動的に、生きることから逃げてしまうことを選んでしまうこともあるのだと思います。

「消えて無くなりたい」という衝動

私は前職において、かなりハードに働いていた時期があります。早朝から出勤し、帰りは終電近いという生活が続き、時間ばかり過ぎていくのですが成果物はそれに見合わず、なかなか自分の手から業務が離れないという経験がありました。

当時、地下鉄で通勤していましたが、帰りにホームで地下鉄を待っていると、遠くからライトの光が近づいてくるので見えるんですね。

ふと、「前に進めば、楽になれるんじゃないか・・・」という考えが頭をよぎったことがあります。そんなことが何度かあって、ホームで待つ時は敢えて列の先頭には並ばず、3番目以降に並ぶようにしました。物理的に、「前に進む」ことを出来なくした方が良いと判断したわけです。

「前に進む」という行為をしてしまえば、家族にも会社にも迷惑を掛けてしまうし、悲しむ人も少なからずいる、という判断も働いたんだと思いますが、当時は

「消えて無くなりたい」「存在自体を消したい」

そう思っていました。地下鉄が入ってくる瞬間、後ずさりした記憶が何度かあります。

うしろの百太郎

「うしろの百太郎」という漫画があります。作者は、つのだじろうさんという方で、独特のタッチの絵を描かれます。私は中学生の頃、友達から借りて読んでいましたが、一言で言えば霊の話なんです。

主人公を守ってくれる霊を百太郎と言い、その霊が主人公を様々な危機から守ってくれると同時に、この現象はこういうことなんだよと教えてくれる、という様な内容の話でした。

その中で、「自死を選んではいけないよ」という話ががあります。自死を選ぶと、肉体は亡くなっても魂は亡くならないため、永遠に自死をし続けるという内容でした。

自分が亡くなっていることを認識していないため、霊になっても永遠にツラく苦しい自死をし続けなくてはいけなく、生きることが苦しくて自死を選んだのに、永遠に苦しんでしまうんだということが描かれていました。

中学生の私にはとてもインパクトのある内容でした。

「絶対に自死を選んではいけない」

そう強く心に刻んだ記憶があります。もしかしたら、地下鉄で後ずさりしたのも、このような記憶がふと思い出されたからなのかもしれません。

悩みや不安を人に話すことで楽になる、こともある

毎日、毎日、ハッピーな気持ちで笑って過ごせたらどんなに良いだろうなと思います。でも、そうはならないのが人生なんだと、この年齢になっては流石に悟ります。

そして、悩みや不安、不満など、どちらかというネガティブな部分は、自分の心に溜めずに吐き出してしまった方が良いんだということも学んできました。

人に話すことで、解決しないことは多いです。でもね、少し気が楽になることありませんか?別に解決策が欲しいわけではないんです。ただ寄り添って欲しいんです。そういう時、ありませんか?

これも前職での経験ですが、人事部署に在籍した関係で、多くの社員と定期的に個別面談をしていました。何度か面談を重ねるうちに、業務以外の相談もされるようになっていきました。

私は聞くだけです。完全に聞き役に徹していました。程度の差はあれ、表面上だけでは分からない苦しみや悩み、悲しみを誰しもが抱えているんだということも分かりました。安易に解決策なんて言えませんし、それを望んでいないことも分かっていました。

でもね、皆さん最後に言ってました。

「話を聞いていただき、ありがとうございました。」

気のせいなのか、話をした後の顔は晴れやかな感じがします。

溜めずに、吐き出しちゃえ

言葉の力って、自分で思っている以上にスゴイんです。自分の口から悩みや不安を出すことで、少し、心が楽になるかもしれませんから、やってみて損はないはず。

もし心の中に悶々としている「何か」があるのであれば、自分の心に溜めずに思い切って吐き出しちゃった方が良いですよ。

センシティブな内容は話す人を選ばなくてはいけませんが、今は色々な相談窓口があります。個人情報を伝えなくても、電話口で相談に乗ってくれたり話を聞いてくれたりするそうです。

行政やボランティア団体など、様々な相談窓口がありますから、何かあればぜひ活用してみてください。

それではっ。

 

会社員の様々な『悩み』に一筋の光が差す?!

25年の会社員生活を送り、独立した筆者が送る、会社員の道しるべ。

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