避けていたゴルフ
私は会社員時代、こう思っていました。
社内にも仲の良い人はいましたし、飲みに行く仲間もいました。でもね、プライベートまで付き合おうとは思いませんでした。何故なら、友達ではないから。あくまで仕事上の付き合いなので、プライベートな時間まで顔を合わせたくないとまで思っていました。
・・・・・ある時期までは。
何度もゴルフに誘われることはありましたが、そもそもゴルフなんて金持ちのやるスポーツだと思っていました。
- 道具を揃えなくてはいけない
- ウェアを揃えなくてはいけない
- プレイするのも結構な料金が掛かる
ともかくお金が掛かるんですね。
それに、半日近く拘束されると聞いていたので、
ともかく理由を付けて、ゴルフを避けていました。
ゴルフ人口の変遷
皆さんの廻りにはどれほどの方がゴルフをされていますか?おそらく、それほど多くはないのではないでしょうか?
実際、ゴルフ人口数は年々右肩さがりのようです。
(参照:公益財団法人 日本生産性本部 余暇創研の「「レジャー白書2019」)
私が子供の頃は、ゴルフシーズンになると毎週のように男子プロや女子プロのゴルフトーナメントがテレビ放映されていました。父親がよく見ていましたが、ルールも分からず、動きも無いので、
そう思っていました。もしかしたら、私のゴルフ嫌いはこの経験から生まれていたのかもしれません。
現在、女子プロのトーナメントの人気が男子プロよりも高いそうです。トーナメント観戦の入場者の合計は、2014 年で男子 40 万人弱、女子 50 万人程度で、女子のほうが多いことからも分かりますね。
・・・逃げれなくなった
私は41歳の時、念願が叶い、ある地方支店の支店長として赴任しました。
「これで一国一城の主だぁ」
とても嬉しかったのを覚えています。
当然、責任も今まで以上に増し、「やってやるっ」と意気込んでいましたが、出鼻を挫かれたというか、前任の支店長からこう言われました。
私が勤めていた業種は金融関連で、お取引先は銀行や信用金庫といった金融機関だったんですが、金融機関にお勤めの方って、結構ゴルフをされるんですよね・・・っで、私が赴任した地域が、ゴルフの盛んな地域だったため、なおさらゴルフの必要性があったんです。
前任者が言うには、ゴルフに誘われることも多く、金融機関独自で大会を開催することがあるとのことで、
そう思いました。
ゴルファー誕生
着任して直ぐ、嫁さんとゴルフショップに行きました。
- セットになっている
- 出来る限り安いもの
- でも見栄えは良いモノ
以上を条件に、店員さんに選んでもらいました。私はスポーツは結構得意な方で、やれば出来る自信がありましたが、まずはどれくらい振れるのかを数値で測りましょうと言われ、計測器の前で思い切り振れと言われました。
結構な数値が出ていたようですが、私にはその意味すら分かりませんでした。ゴルフをされる方は、どのメーカーを使っているのかを気にされるとのことで、仕事上でお付き合いすることが多いのであれば、無名なブランドよりはある程度名前の知られている方が良いとのアドバイスを店員さんからもらいました。
選んでもらったセットを購入し、確か8万円を切っていたと思います。出来れば5万円以内に抑えたかったのですが、「見栄えが良い」とは決して言えず、嫁さんに頭を下げて買ってもらいました。その他、シューズとウェア、ティーなどの小物類を購入し、トータルで10万円をちょっと超えていました・・・思いっきり、予算オーバーです。
その後、近所のゴルフ練習場に行って、スクールの手続きをしました。我流でやると変な癖が付いてしまうので、絶対にスクールに入った方が良いとネット情報にあり、従うことにしました。確か、2万円ほどだったと思いますが、これも嫁さんに頭を下げて払ってもらいました。
でも、スクールは正解でした。スポーツに苦手意識の無い私は、「止まってるボールを打つのなんてチョロいチョロい」と思っていましたが、見るとやるのとでは大違いでした。
5回ほど通ったでしょうか?基本をしっかりと教えていただき、その後にゴルフコースに出ました。ゴルファーとしてデビューです。
コースに出る重要性
コースデビューをした日、どれくらい走ったか分からないという位、走りまくりました。
打てばボールはあっち行きこっち行き、手で投げた方が早いなと思ったくらいです。ホント、散々でした。一緒に廻った同僚も、私より少し先に始めた程度だったので、「目くそ鼻くそ」みたいな感じでしたね。
「お客さんと廻るのに、迷惑は掛けられない」という思いがあったため、それからも練習場に行き、なるべくコースも廻るようにしました。
ゴルフを始めて3ヶ月ほど経ったころ、ある金融機関の役員と私の勤務していた役員を含めた4名でコースを廻ることになりました。そのコースは金融機関の方が予約してくれましたが、地元では超名門コースで、その年の秋の女子プロトーナメントにも使用されるような、私には不釣り合いのコースでした。
当日、スタートホールで打順を決めるスティックを引いたところ、まさかの1番を引いてしまいました。
と軽く茶化されましたが、良い所を見せてやろう!と意気込んで打ちました。
・・・・・・ポトっ。
ボールの下を叩いたようで、思いっきり上に上がりましたが10メートルほど前で落ちました。「テンプラ」と言うそうです。思いっきり上がるので、テンプラ・・・・・
それからもボールはあちこち行きましたが、何とか無事に18ホール廻り終えることが出来ました。
ゴルフは、オススメ
あれほど避けていたいゴルフですが、いつしか大好きになっていました。
それはスポーツとしての魅力もありますが、ご一緒した方とより親密になれるという点にも魅力を感じています。
ゴルフは18ホールを廻るスポーツで、時間にしたら4時間~5時間程度掛かります。その間、基本的には一緒にいますので、否が応でも話しますよね。
- 良いショットを決めれば、「ナイスショット」
- バンカーから出れば、「ナイスアウト」
- 惜しいパッティングなら、「惜しい~っ」
などの掛け声もあります。
一緒に廻っている方が、「小さな穴に入れる」という共通の目標に対して行動しているんですね。ゴルフを通じ、「チームみたいな連帯感が生まれやすいな」と感じました。
昼食も一緒に取るので、相当な時間一緒に居るわけです。そうすると、その方の人となりというものも分かってきますし、後日お会いした時も、「あの15番ホールのショットはすごかったですね~」という話題も生まれます。
ゴルフは、人との関係を築くのに適したスポーツだなと強く思います。
私は会社員生活を辞め、起業したので最近はゴルフに行く機会が減りましたが、それでも友人同士でコースを廻ることがあります。
会社員の方でゴルフをされていない方、もしゴルフに誘われたら是非とも飛び込むことをおススメします。決して、あなたの会社員生活にはマイナスにはなりませんから。
それではっ。
25年の会社員生活を送り、独立した筆者が送る、会社員の道しるべ。
自身も会社員として様々な悩みを経験してきたからこその、説得力ある?指南書です。
あなたの悩みに、この1記事。