会社員は300万円で会社を買いなさい
タイトルの「会社員は300万円で会社を買いなさい」という本は数年前に発売されましたが、現在も人気があるようです。
私も会社員時代、この本を読んで
と感心したことがあります。
本の内容を要約すると、
- 会社員が安定しているというのは昔の話
- これからは大企業であっても淘汰されている時代
- いざという時のためにも、自分で「何か」をした方が得策
- ただし、ゼロから事業を始めるのはハイリスク
- 既存の事業を、安価に買おう!
こんな感じです。
確かに、新聞などでよく目にするのが、
中小企業の経営者の平均年齢は年々高齢化しており、後継者不在による事業承継問題が深刻化。中小企業・小規模事業者の事業承継問題をこのまま放置すると、廃業の急増により2025年頃までの10年間累計で約650万人の雇用と約22兆円の国内総生産(GDP)を失う可能性があると中小企業庁では試算。
という記事。
このまま放置していれば、雇用が失われ不安定な状況になりかねません。そこで、既存の事業を売りたい人と、事業を買いたい人をマッチングするという、トランビやバトンズなどのサイトも有名になっていますね。
いずれにしても、個人が事業を買う、というハードルが下がっているのは確かです。
事業承継という手
私は2年前に事業を起ち上げましたが、未だに低空飛行を続けています。
事業計画もみっちり考え、数字も何度も試算しました。成功を疑ってすらいませんでした。
それが今では・・・
本当にそう思います。
私は前職で保証会社に勤務しており、様々な決算書や確定申告書を見てきましたが、あまり数字が良くないと、
「債務超過だからダメだよな~」
「売上げがジリ貧傾向にあるから、将来的な見込みが立たないじゃんっ」
などと考えながら書類を見ていました。
今から考えてみれば、
- 現場を知らない
- 商売を知らない
- 現実を知らない
そう思います。
とにかく、事業は軌道に乗るまでが大変なんです。そして軌道に乗るまでに力尽きることが多いんだと、自分自身で事業を行って初めて分かりました。
そう考えると、既存の事業を承継するという手段は、大ありだと強く思います。
事業承継・引継支援センターでの対応
事業を承継するにあたり、先ほどご紹介したトランビやバトンズなどのサイトの他にも様々な方法があります。
その一つに、各都道府県にある事業承継・引継支援センターの活用があります。
東京都の同センターは丸の内にあり、他の都道府県のセンターも中心街にあるようです。
今のままではいずれ事業の継続は厳しくなると思っていたので、先日、東京都のセンターに相談に行ってきました。
相談をさせていただいた感想を言えば、
って感じです。
私が行っている事業の決算書を持参しましたが、書類を確認した後、担当の方の態度というか、イラっときました。
そう、私が前職で思ったようなことを心の中でつぶやいていたのが手に取るように解りました。
情報収集の重要性
事業を始めたいと考えている方は、事業承継を視野に考えるのは妥当だと思います。先ほども述べましたが、ゼロから起ち上げるのはかなり大変です。
サイトや承継センターだけではなく、地元の金融機関にも情報は入りやすいようです。特に地元密着の信用金庫などは様々な情報を保有していると思います。
私もつい最近、法人の取引がある信用金庫にそれとなく話を持ち掛けたところ、事業承継を担当している部署に取り次いでいただくことが出来ました。
来週アポを取っているので、その際に詳しい話をききますが、情報を収集するには様々な伝手があった方が良いので、これからも可能性があればドンドンと手を挙げていきたいと思います。
参考になれば、幸いです。
それではっ!
25年の会社員生活を送り、独立した筆者が送る、会社員の道しるべ。
自身も会社員として様々な悩みを経験してきたからこその、説得力ある?指南書です。
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